自分に自信を持つにはどうしたらいいのでしょうか?
変なうぬぼれやプライドは充分すぎるほど持っているのですが、自信があるかと問われれば、ちょっと考え込んでしまいます。
通常、自信がなくなってくるのは、まわりや自分よりもできる人と比べた時です。つい自分の状況や問題に対して、自分以外のところに原因を求めてしまいがちです。
でも、本当にそれが原因ではなかったとしたらどうでしょうか?
本当の意味で自信があるとはどういうことなのでしょうか?
今回はそんな自分にはできないかもしれないという不安な気持ちが湧き上がってきた時の考え方をご紹介してしていきます。
自分にはできないと感じているのは、自分だけです。
自信とは他人と比べて出てくるものではない
普通に考えると、自分と誰かを比べて、ある部分が優れているから、自信を感じるのだと考えがちです。
でも、そのように考えていくと、終わりがないということに気がつきます。たまたま比較した人よりも自分の方が優れていれば、自信を持つことができますが、自分よりも優れた人と比べてしまえば、あっという間に、その自信はうち砕かれてしまうからです。
例えば、自分が入社した時点では、まわりの人と比べてもたまたまそれなりにデキると評価されていて、自分でもその評価をベースにして自信を持っていたとしても、その後に、スーパーな新入社員が入社してきたり、バリバリの中途採用者が転職してきたりすると、その時までにこちらも圧倒的なスキルや能力を身につけていない限り、大抵はその評価も覆ってしまうでしょう。
その結果、下がった自分に対する評価とともに、自分が持っていた自信も少なからず低下してしまうはずです。
普通はこのように、まわりと比べたり、環境の変化にともなって、自信を持ったり、持てなくなってしまったりすることが、多いのではないでしょうか?
でも、そんなに安定しないものが、本当の自信と呼べるものなのかは、少し冷静に考えてみると、甚だ疑問です。
では、自信の根拠となるべきものは何なのでしょうか?
自分こそが自信の根拠
自信の根拠は、自分です。
「えっ?」と思った方もいらっしゃるかと思います。
つづけますね。
自分が運よくまわりよりも実力があったり、まわりよりも高価なものなどを持っていたりすれば、自信を持ったりそのことに幸福を感じたりするでしょう。でも、自分より実力があったり、自分が持っていないものを持っている人は、それこそたくさんいます。
自分と他人の比較をつづけている限り、そのことに終わりがないことは、さきほどの通りで、そんなことをあてにしていては、あまりにも儚いものだということは、もうおわかりのはずです。
ようやく、たどり着きました。
自分の経験からすると、そんな本当の自信を持っている人の特徴は、比較をしていないことです。その必要すら感じていないかのようです。仕事で尊敬していた先輩を見ていても、物事に動じず、ブレない視点を持っている人は、自分に対して揺るぎない何とも説明のできない根拠を感じていたように思います。
言葉にすれば、よく聞かれるところの「根拠のない自信」と表現するしかなさそうなものです。
でも、だからといってそんな自信を持っている人は、決して、自分の意見に固執したり、自説を曲げないような偏屈なものではなく、むしろ他人との比較にこだわっていないからこそ、相手に譲ったりする柔軟性も持ち合わせているような余裕がありました。
自分以外のいかなることとも比較しないということは、さすがにないと思いますが、誰かとの比較だけによって自分の自信を打ち立てているわけではないということは確かなようです。
もちろん、人に絶対に見せることのない努力や研鑽を人知れず重ねており、その積み上げてきたものを自分自身が一番よく理解しているので、自然とそれが自信となっているということもあるかもしれません。努力の量を自分が知っているからこその自信です。
いずれにせよ、「自分とは自分である」といったような感覚なのでしょうか。
中には、自信があるように見える人もいますが、常に周囲からの評判を気にしていたりするので、それとなく気がつくものです。
結局、確かな自信というものは、無理やり自信を持つというようなものではなく、何かフツフツと内面から静かに浮かび上がってきたものを、感じとるようなものなのかもしれませんね。
そんな感覚には、A対Bといった比較が入り込むような隙はなく、自信があるという状態が当たり前なのかもしれません。
救いがないような結論なのですが、「比較をしない」ということは挙げてもいいと思います。
そして、努力に裏付けられた「自分は自分」という感覚のこととは言ってもよさそうですね。
まとめ
自信というものは、まわりとの比較の中から生まれてくるものではありません。
それは、自分の内面から静かに湧き上がってくるもので、人には見せない努力や研鑽によって裏付けられた「根拠のない自信」とも呼べるものです。
まわりと比較をしないということは大切ですが、それ以上に自分でも納得できる実績を自分自身に示せるかどうかがポイントなのかもしれません。
努力も自信も圧倒的に足りないと自信を持って断言できます(笑)。
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