大きな失敗をしてしまったり、全然評価されなかったりすると、今の仕事が向いてないと感じて、ついくさったりしてしまうものです。
やる気も起きないし、何も手につかない時ってありませんか?
でもそんな時こそ、その人の地力が試されています。
気持ちが負けてしまうとすべてが後ろ向きになるばかりです。
苦しいタイミングだからこそ、胸を張ってのりこえる姿を自分自身に見せてやりましょう!
力をためているから苦しい
「夜明け前が一番暗い」
耳にしたことがある人も多いでしょう。
実際、明け方近くふと目覚めた時、その暗さに思いのほか驚いたことがあります。
まさに今が一番暗いと感じているのなら、それは明け方が近いということ。
「明けない夜はない」という言葉も聞いたことがあるはずです。
振り子が一方に振れた分だけ、今度は同じ分だけその反対側に振れていくように、実はマイナスに見えることも、それは同じ分だけプラスに転じることへの一連の動きかもしれません。
そのことが今の時点からは見えないだけなのでしょう。
自分が勝手に表面上のことだけで判断して、「もうダメだ」なんて思っているだけだったりします。本当のところは、まったくダメではないにもかかわらずです。
けっこう単純な性格で短絡的に原因と結果を結びつけてしまうのですが、後から考えると、全然わかっていなかったなということが本当に多いものです。
自分のことは大切にしなければならないですが、あまりにも「自分」とか「私」という意識が強くなってしまうと、逆にそのことが自分を縛りつけることにもなります。
もしも今、人生で暗さを感じていたとしても、本当に明かりがない状況なのかという視点は忘れずにいたいですね。自分が勝手に希望がないと判断しているだけかもしれません。自分が気づいていないその背後では、いろいろなプロセスが進行していて、後になってはじめて理解できるということもあるはずです。
感じているその苦しさは、高くジャンプするために力をためてかがんでいるからです!
転んでも立ち上がるだけ
順調な時には、その流れに沿っていくだけで、スムーズに流れていきます。
ポイントは逆境にある時です。流れに逆らいながらも前に進むその姿にこそ、その人らしさが一番にじみ出ていて、どのような態度をとる人なのかその本質が垣間見えたりするものです。失敗したことそのものよりも、失敗したことにどのように向き合って立ち上がるのかが大切です。
失敗した自分ではなく、失敗した自分が自分をどう乗り越えていくのかという点にフォーカスしてみると、今の状況も自分を成長させるチャンスに見えてきます!
ずっと同じ状態はあり得ない
自然を見ていると、ずっと同じ状態というのはあり得ないことがわかります。
桜が咲いたと思ったら、夏草があっという間に生い茂り、瞬く間に山々は紅葉し、白い銀世界に包まれる四季のうつろいを考えれば、それは明らかです。毎日ほとんど変化がないように見えますが、着実に進行し、気がつくと見事に変化を遂げています。
仮に今が一番つらいと感じていても、それはずっとつづくわけではありません。今の時点ではずっとつづいていきそうな気がしているだけです。
実際、ふと手にした本で出会った言葉や文章で、人生観や行動が大きく変わってしまうようなことは、読書好きな方であれば誰もが経験しているはずです。
読書という日常のささやかな体験ですら、物事を大きく変える力が秘められています。何かが変わるきっかけは、そんな日常の小さな出来事に隠れているのかもしれません。
まして、人は自分の意志で、自分の選択や行動を変えることによって、状況を変化させることができます。
どの仕事から終わらせるのか、帰り道はどのルートを通って帰るのか、何時に寝るのかといったような日常の小さな選択を変えることは、本を読むようなささやかな体験が大きな変化を起こすのと同じように、自分が考えているよりも違いを起こせる可能性があるということは、忘れないようにしたいですね!
まとめ
仕事で大きな失敗をしてしまったり、まったく評価されない時など、仕事が向いていないと感じて、くさってしまいがちです。
「夜明け前が一番暗い」という言葉があるように、今感じている暗さも、じきに明るくなるもの。「明けない夜はない」ので、その苦しさを高みへとジャンプするために力をためてかがんでいるからと考えましょう。
また、失敗そのことよりも、そこからどう立ち上がるのかが大切です。逆境に立ち向かう姿にこそ、その人の本質がにじみ出るものです。問題をのりこえていくことを、自分を成長させるチャンスととらえることもできます。
今はずっとつづくように感じられたとしても、同じ状態がつづくことはありません。人は自分の意志で選択や行動を変えることができます。日常のささやかな選択を変えることでも物事は変化していく可能性があることは、忘れずにいたいですね!
失敗したことはつらいことですが、くさらずに、そこから立ち上がる姿勢をまわりと自分自身に見せて、のりこえていきましょう!
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