ひとりの状態って、あまりいいイメージがありませんね。
本を読むことが好きで、「孤独」な時間が持っている魅力を知っているつもりでも、ふとこんな思いが心をよぎることがあります。
「ひとりでこんなことしている自分って……」
何気なくまわりの人と比べて、何となく寂しい気持ちになることってありませんか?
今回は読書という「孤独」な時間で見つけた、「孤独」の持っている豊かな魅力をご紹介します。
「孤独」な時間は、決して寂しい時間ではないことがわかります。
「孤独」は寂しいことではない
まず、「孤独」って寂しいことなのでしょうか?
ましてや、何か悪いことなのでしょうか?
そもそも、他人のことを「なんか、あの人、寂しいよね」と評することが間違っている。勝手な思い込みで、一人でいることは寂しいこと、寂しいことは悪いこと、という処理を、考えもしないでしているだけなのだ。
引用:森博嗣『孤独の価値』幻冬舎
「孤独は寂しい」というレッテルも、よく考えると勝手な思い込みにすぎません。
むしろ、自分がどう感じ、どのように時間を使いたいのかが、重要なことです。
誰にとっても、自分の時間しか使うことができないわけですから。
時間は自分
そもそも、孤独かそうでないかに関わらず、時間は誰にとっても有限なものです。
1日24時間は誰にとっても平等で、だからこそ、その貴重な時間をどのように使うのかという点は、多くの人にとって切実な問題になります。
「時は金なり」
よく耳にする言葉ですが、おそらく「時間という有限で貴重なものを無駄にしないように」といった意味なのでしょう。
誰かのために使う時間も、もちろんとてもすばらしいものですが、自分だけの充実した時間も同じように大切です。
そもそも、自分自身が満たされていなければ、誰かと一緒に過ごす時間も、どこかむなしい時間になってしまいます。
「時間を大切にすること」はそのまま「自分を大切にすること」に直結します。
そう考えると、時間だけでなく、自分の「無駄使い」はできません。
まとめ
「孤独」なことは寂しいことではなく、むしろ、気ぜわしい日常だからこそ、ひとり静かに自分と向き合う時間こそ貴重なものです。
「孤独」な時間を通して満たされていけば、自然と誰かと過ごす時間も充実したものになります。
時間の使い方は、そのまま自分をどう使うのかということにつながっていきます。
「自分の時間を大切にすること」=「自分を大切にすること」
「孤独」な時間も決してただ寂しく過ぎ去っていくのではなく、じっくりと味わうべき豊かな時間の使い方なのです。
コメント