自分を肯定するって本当に難しいものです。
仕事をしていても、自分のちょっとしたミスや相手の何気ない言葉にも過剰に反応してしまい、それが尾を引いてしまうこともあります。
ミスや言動それ自体に凹んでしまうことは自然な反応。それは仕方のないことだと思います。むしろ、小さなミスであっても、凹める自分でありたいものです。
やっかいなのは、ミスしてしまったことや言動そのものよりも、そのことに反応している自分を自分自身が責めつづけてしまうような場合。
最終的にもはや何に対して凹んでいるのかが、わからなくなってしまう時ってありますよね?
気をつけていないとこの悪循環にはまってしまいます。
建設的ではないし、上司から責められたうえに自分からも責められるなんて、それではあまりにも自分がかわいそうというもの。
ミスはミスとして、相手の言動は言動として受け入れた上で、気持ちをきりかえて行動していくためにはどうしたらいいのか、そんな手がかりになりそうな考え方をご紹介します。
完璧ではない自分を認める
では、ミスをした自分を認められないような時、どう考えたらいいのでしょうか?
あなたにとって、何点が満足するものですか? 100点以外は全部、同じですか? 100点以外は、すべて負け組ですか?(中略)そういう考え方をあなたに刷り込んだのは誰ですか? 厳しい親ですか、厳しい会社ですか、厳しい教師ですか、厳しい自己嫌悪ですか?
引用:鴻上尚史『孤独と不安のレッスン』大和書房
責めつづけているのは、上司でもなく、まわりの誰かでもなく、間違いなく自分自身。
よく考えてみると当たり前のことなんですが、この当たり前のことって、普段はすっかり忘れていたりするものです。
まずは、この事実を冷静に受け止めることが第一歩です。
自分を一番認めていないのは自分
自分が一番自分自身を認めていないからこそ、ずっと責めつづけてしまいます。
そんな自分に対する厳しさも、さまざまなところから影響を受けていますが、刷り込みの元がどこからのものであろうとも、最終的にその刷り込みを採用しているのは自分だというのは確かです。
そうであるならば、気づいた時点で、自分自身がその刷り込みを解いてあげるしかないんですね。
でもそれは、そのことに気づけば、自分の力で変えていくことができるということでもあります。
満点からは遠い自分でも、ベストを尽くした自分に対しては、きちんと認めてあげたいものです。
まとめ
ミスをして仕事で凹んでしまった時などは、まず、ミスはミスとして受け入れ、次に同じ失敗をしないようにすることが大切です。
そのうえで、完璧ではないけれど、その時々でベストを尽くている自分をまずは認め、自分自身を一番責めているのは自分だということに気がつきましょう。
そうすれば、不必要に自分を責めつづけてしまったりせず、もっと冷静に物事に対処できるようになるはずです。
また、どんな刷り込みであっても、その刷り込みを採用しているのは自分だということも忘れたくないですね。
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