本を読むのが好きで、時間を見つけては本の頁をめくっています。
最近は動画の勢いが盛んで、本や雑誌をじっくり読むということは少なくなってきているかもしれませんね。
自分自身を振り返ってみても、本を読もうとしていたのに、動画を見てしまって、うっかり読書をする時間がなくなってしまう時もあります。
何かを読むというのは、少し面倒なところもありますが、一度その魅力に気づいてしまうと独特の味わいがあるものです。
動画を目にすることが多い中で、改めて文章を読む体験を提供する、本や電子書籍をおすすめする理由をご紹介します。
娯楽としてだけでなく、考える力がつくという意味でも、生活を豊かにするアイテムです!
理由1 気づきが多い
本や電子書籍での読書体験と比べて動画を見ることは、娯楽としては優れていると思います。単純に楽しむだけであれば、間違いなく動画に軍配が上がるでしょう。
動きだけでなく、声、音や音楽など、ならではの強みがあります。それは久しぶりに登場した、新世代のスーパースターのようです。その輝きはあれこれとこちらが解釈するものではなく、観衆としてただ存分に楽しむ類のものでしょう。
一方で、本や電子書籍での読書体験は、いぶし銀のベテランといったところでしょうか。スーパースターのような輝きはないかもしれませんが、その仕事ぶりは堅実です。こちらがその魅力をいったんわかってしまうと、ずっとウォッチしていたくなるものがあります。
一番の魅力は気づきが多いところでしょう。ぼんやり動画を眺めることはできても、ぼんやり読むことはできません。ぼんやりと読んでしまう時、それは夢心地になっている瞬間で、少なくとも内容は頭に入ってきていないはずです。
ある程度の主体性が求められるため、その積極的な姿勢が、さまざまな発見につながるのでしょう。読書体験を振り返っても、たびたび手が止まり、時には頁や瞼を閉じながら内省し、読書が進んでいくケースもあります。私の理解力が低いことを差し引いても、このようなプロセスがあるからこそ、逆に深い体験になっていることは明らかです。
やはり、いぶし銀のベテランには、えも言われぬ奥深さがあります。
理由2 思考力がつく
スーパースターである動画の活躍の裏に隠れがちとはいえ、いぶし銀には、もうひとつの魅力が隠れています。
それは、考える力がつくということです。動画を見ても考えることにつながりますが、文章を読んでのそれは段違いです。書き手の考えを自分なりにかみしめ、消化するその過程は、あたかもかたい煎餅をかみ砕き、じっくりと味わい、食するようなものかもしれません。その時は難儀しても、後々口に広がる香りや味わいを心ゆくまで満喫することができるでしょう。
多分に理解しにくかったかもしれませんが、この伝わりにくさも含めて、ニュアンスを汲み取り、書き手の言いたいことを考えることが、読むということには求められています。だからこそ、それが考える力につながるのです。
それは、かたいものをたくさん食べていた先人たちのあごが、現代人のそれよりも頑丈だったことに似ている、かどうかは読まれる方の考える力にお任せすることにします。
ほかにもあるこんな魅力
やはり、ベテランである本や電子書籍での読書体験には、さりげなく光るものが、随所に見受けられます。
時にみせるファインプレーのように、予期しない形で感動できる瞬間があるものです。本でいえば、意外なところで人生を変えてしまうような言葉に出会った時。雑誌でいえば、読もうと思っていた記事の隣に、知りたかった情報が掲載されていた時。コツコツとした堅実なプレーの合間に、玄人をうならせるプレーを持ってくるあたりは、さすがというものでしょう。
ただし、スーパースターである動画でも、思わぬセリフで人を揺り動かしたり、映像と音楽で人の心を震わせたりとファインプレーはたくさんあるため、おすすめする理由からは外しています。
また、本や電子書籍は何度も読み返すことができ、その都度味わうことがきますが、動画も何回も再生すれば同じであるため、この点も特におすすめする理由にはなりませんね。
本などであれば音などを気にする必要がないので、どんな時にでも読みやすく、心の中で黙読するという形もとれるので、このあたりはベテランらしく、さりげないメリットといえるでしょう。
まとめ
本や電子書籍とそれがもたらす読書体験をおすすめするおもな理由は2つあります。
まずは、気づきが多いということです。動画にも気づきや学びはあるものの、動画を見るという場合によっては受け身でも成立する点と比較すると、主体的な行動を求められられる読むという行為から得られる気づきは、段違いなところです。何かを読みとるというひと手間あることが、結果として、さまざまなことを見出すことにつながるのでしょう。
次は、考える力がつくことで、こちらも読んだ内容をかみ砕き、自分なりに消化していくという過程を経ることで、その力が強化されるものだと考えられます。
まだまだ、本や電子書籍とそれを通じた読書体験には、味わい深い魅力が隠されています。
受け身で楽しむ体験に少し物足りなさを感じたら、ちょっとだけかみ応えのある読書体験はいかがでしょうか?
時間ができたら、ぜひ、本や電子書籍を手にしてみてください。
考える力という、物事を咀嚼する力が間違いなくつきますよ!
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