漫画が読書に入る理由

静けさ、味わう 読書を楽しむ!

本を読むのが好きで、読書をすることが生活の中でほっとひと息つける、欠かすことのできない時間になっています。

どちらかと言うと、読書は本でするものというタイプで、電子書籍よりも本を手にしている頻度が圧倒的に多いです。

本好きとしてよく聞かれるのが、「漫画は読書に入ると思う?」といった質問です。

読む人が楽しいのであれば、どちらでもいいのかなと思いますが、改めてよく考えてみると、活字だけで味わう本と画やセリフが中心である漫画の間には、同じ「本」というくくりでも、読書かどうかは人によって判断がわかれる微妙なところがあるようです。

今回は趣味が読書であるひとりとして、漫画が読書に入るのかということを軸にして、漫画の魅力や「読書」そのものについて考えてみたいと思います。

漫画を読むという体験は、活字の本を読むことに勝るとも劣らないものであることは、間違いありません!

理由1 ストーリー(世界観)を味わう点

活字の本の世界と比べても、漫画の持っているストーリーや世界観というものは、何ら引けをとるものではありません。

お気に入りの本は、何回も読み返したりしますが、それは漫画でも同じでしょう。むしろ、その傾向は漫画の方が顕著かもしれません。中には一度読んだものは、その一回だけで充分だという人もいますが、多くの人にとって、何回読んだのかわからないくらいお気に入りの一冊や作品というものがあるはずです。

わかっているけど、同じところで泣きたい。そんな日もあります。

本は活字を通して、漫画は画の展開を通して、それぞれ味わう別の体験だと、普通は考えられているような気がします。

そもそも、なぜその漫画が面白いと感じるのかと言えば、その作品が持っているストーリーや世界観にとても共感したり、魅力を感じたりしているからにほかなりません。

活字でストーリーや世界観を味わう本も好きですが、画や場面の展開を通して味わう漫画の体験も魅力的です。どちらも、読者の自由な想像力に委ねられているということを考えれば、本と漫画との間に本質的な違いはありません。

また、活字が大人向けで、漫画が子供向けというような単純なパターンも当てはまらないと思います。その世界観を感じるという点では、手段の違いでしかないからです。

そのように考えていくと、「書」を世間一般で言われているような「本」ととらえるのであれば、漫画を読むことは、充分読書と言えるものでしょう。

理由2 セリフ(言葉)に感動する点

本で読書をしていると、途中で思わぬ言葉や文章と出会い、人生観が大きく変わってしまうような経験をすることがあります。

実際、その経験が強力であればあるほど、価値観や行動、習慣までもが変わってしまいます。それは活字だからというよりも、言葉が持っている力なのでしょう。

一方、漫画でも、活字の本に劣らず、その体験は強烈なものです。漫画はどうしても画やその場面展開の方が注目されがちです。でも、実際にはそのシーンそのものよりも、登場人物が発する含蓄のあるセリフの方が強く心に残っていたりするものです。

本が好きで、本で出会った言葉にたくさん支えられてきたことは間違いありません。それでも、漫画で出会ったセリフからも、自分の人生観を揺さぶる大きなインパクトを感じ、心を動かされる体験を同じようにたくさんしてきました。

活字と画という違いばかりが注目されますが、漫画が決して画だけではなく、そのセリフという言葉の力で読者に影響を与えているということは、決して見逃すことはできないでしょう。

本でも、漫画でも、そのストーリーに没頭して、その言葉やセリフを味わいながら夢中になっている人の姿は、はたから見ると区別がつきません。この事実が、ふたつの体験が同じようなものであるということを何よりも物語っています。

まとめ

活字を通してか、画を通してかの違いはありますが、そのストーリーや世界観を味わうという点では、本と漫画を読むことは同じような体験です。

また、本を通して出会う人生観を揺さぶるような言葉や文章と同じように、漫画でも忘れられないセリフとの出会いがあるものです。どちらも言葉を通して人の心を動かすという点は共通しています。

大きなくくりで「本」というベースが同じであることに加えて、ストーリーや世界観を言葉を通して味わう体験と考えると、本質的な違いはありません。静かにその世界に没頭する人の姿は、本でも漫画でもまったく同じように見えますが、それがふたつの体験が同じようなものであることを物語っています。

どちらも内面では豊かな経験が進行していると考えると、漫画を読むことが読書に入るのかどうかは、おのずと答えは出ているような気もしますね。

改めて本や漫画の共通点や読書の魅力を再発見できた気がします。

最近では動画を見る機会も多いですが、ぜひ、本や漫画のストーリーにどっぷり浸ってみてはいかがでしょう。

人生を変える言葉やセリフとの出会いが待っています!

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