基本的には使わないとわかっている物でも捨てられないタイプですが、断捨離の威力はすごいもので、一度部屋がスッキリしてしまうと、今度は物を増やしたくないという気持ちが強くなってくるので、何とも不思議です。
さらに、買い物をする時なども、これは今の自分にとって本当に必要なものかを考えるようになり、結果として、お財布にも優しくなっています。
ミニマリストと呼ぶにはまだまだですが、断捨離を意識しながら生活全般をクリアにしておくことは、生活の質を高めるうえでも、欠かすことのできない要素だと感じています。
今回は断捨離した状態をいかに維持して、ミニマリストに至れるのかを考えていきます。
単に物が少ないという表面上のことではなく、どうやら内面の在り方こそが大切なようです。
自分にとって大切なことを決める
ミニマリストを目標にする前に、そもそも部屋の片づけが必要になるほど、物をため込まないということが大前提ですね。いかに部屋をきれいなままキープできるのかがポイントです。そうしないと、物が増えては片づける、ということの繰り返しになってしまいます。
物を増やさないようにするためには、普段から自分にとって大切なことと、そうでないことを判別していることが必要です。
その積み重ねこそが、常に部屋や家を一定の状態に保っておく秘訣で、残念ながら期待しているような近道はないですね。
自分にとって大切なものを判断することは、言うほど簡単なことではありません。いざ、決めようとすると、「やっぱりもったいない」や「もう少しとっておこう」さらには「後から使うかもしれない」など、自分でもびっくりするくらい、ありとあらゆる言い訳が出てくるものです。
前に進もうとしているのに、自分で自分のことを後ろから引っぱっているようなことも多いですね。せっかく断捨離を通してミニマリストの道を歩みはじめようとしても、不必要な物が減っていかずに、現状維持なんてことにもなりかねません。
自分にとって大切なものを決めるということは、そのまま自分の人生観や価値観を問われていることと同じです。そのことをきちんと理解していないと、自分が慣れた場所にすぐに戻ろうとしてしまいます。
自分にとって何が重要なのかを決めることが、ミニマリストになっていくための条件のようです。
まずは、自分の人生にとって一番大切なことが何かをじっくり考えてみましょう!
大切なこと以外は捨てていく
自分の人生にとって大切なことがわかったら、その価値観に合わないものはどんどん捨てていきましょう。それが物でも価値観でもです。
最初の決めるというステップが中途半端なままだと、うまく前進することができません。実際、この部分があやふやなまま進んでいこうとしても、結局は決められなくなって、いつのまにか、前と同じように物であふれかえってしまうという繰り返しになってしまいます。
物が減っていかなかったり、逆に増えてきたりするのだとしたら、自分の中で価値観がきちんと確立できているかどうか、もう一度確認してみるといいですね。
価値観さえきちんと固まってしまえば、基礎の部分はバッチリでしょう。自分の中の価値基準と照らし合わせて、合うものだけを残していくことができれば、スムーズに物事が進んでいきます。
それにしても、自分にとって大切なものって、自分ではわかっているようで、実はそれほど明確にわかっていなかったりするものです。
その価値基準を維持する
自分にとって何が大切なのかが明確になれば、その基準を守っていくことが大事です。おそらく、価値観があきらかになれば、その基準を崩したくないという気持ちも自然と湧いてくるはずです。そうすれば、気がつくと物であふれかえっているということもなくなってくるでしょう。
価値観をはっきりさせながら生活していくというのは、無意識な状態で生活しないということにもつながります。自分が自動運転になっているからこそ、自分にとって必要でないものを買ってしまったりするのです。そういう意味では、部屋をキレイにしておきたいという表面的な部分だけではなく、もっと根源的なところで、誰にとっても必要な考え方だと思います。
人の価値観は自分の置かれている状況や環境によっても、変わっていくものです。その時々の状況を踏まえ、自分にとって何が大切なことなのかを考えて、微調整を加えていくような柔軟な姿勢がポイントですね。
自分にとって大切なこと以外は捨て去っていくのが断捨離の基本ですが、微調整を加えるべき価値観に固執してしまうのは、手放せずに執着しているとも考えられ、その基本に反してしまいます。
このあたりの絶妙なバランスが本当に難しいですが、ミニマリストへの道を考えると、この奥深さこそが、味わいなのかもしれません。
まとめ
断捨離を継続してミニマリストへ至るには、いくつかポイントがあります。
ミニマリストとは、持っている物が少ないという表面的なことではなく、考えている以上に、その人の在り方が反映された状態のようです。
以上のことを心にとめて、ミニマリストへの「道」を進んでいけるといいですね。
一大決心をしたはずなのに、いざ捨てようとすると、いまだに躊躇してしまう自分を一番変えたいです……。
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